東急世田谷線の松陰神社前駅から歩いて1分。ドギーズアイランド 松陰神社前は、動物病院とトリミング、ペットホテルが一つになった施設です。
院長の関口裕也先生は、犬や猫に加えて、爬虫類や両生類などのエキゾチックアニマルも診ています。病気を治すことと同じくらい、飼い主さんに「この先どうすればいいのか」という不安を残さないことを大切にしているそうです。
獣医師を目指したきっかけから、猫の通院で気をつけていること、施設の使い方まで伺いました。
「たまに知らない種類の爬虫類が来る。それが楽しいんです」
——獣医師になられたきっかけから、伺ってもいいですか?
家族が医療系で、祖父は薬剤師でした。私ももともとは医学部に入りたくて、勉強していたんです。ただ、高校のときにオープンキャンパスへ行って、人体の解剖などの話を聞くうちに、ちょっとしんどいなと感じてしまって。
——オープンキャンパスで、そういうものも見られるんですか?
映像でざっくりと、ですね。もちろんセンシティブな動画は出ないんですが、学年ごとにこういうことをやっていきます、という説明があって。それを見て、ちょっと自分にはしんどいなと思いました。
そこからどうしようかとなったときに、友人に誘われて獣医の大学へ行ってみたのがきっかけです。犬や猫は飼ったことがなかったんですが、ウーパールーパーや熱帯魚、カメなどは昔から飼っていました。獣医の道に進めば、そういう生き物も診られるんだなと思って、獣医師を目指すことにしました。

エキゾチックアニマル 犬や猫以外の、爬虫類・両生類・鳥・うさぎ・ハムスターなどの動物をまとめて呼ぶ言葉です。
新卒から勤めたのは、渋谷区内でエキゾチックアニマルもしっかり診ている動物病院だったそうです。エキゾチックアニマルは大学では「ほとんど勉強できない」ため、働きながら自分で身につけていくしかないといいます。
——エキゾチックは、もともと診たかったんですか?
そうですね、診たくて。新卒で病院を選ぶときも、犬や猫だけでなくエキゾチックもしっかり診療している病院を選ぶ、というのが大前提でした。
——犬だけ、犬と猫だけという病院もありますよね。
エキゾチックの子たちの治療は、多少の違いはありますが、犬や猫の治療がベースなんです。なので、犬猫を学んでからプラスアルファで学ぶのでもいいと思います。ただ、まだまだ知見が浅い分野なので、日々アップデートが入っていくんですね。早い段階から深いレベルで学んで、少しずつ知識を更新していくほうがいいと考えました。
それと、個人的に飽き性なんですよ。街の病院の犬猫の診療は、予防や皮膚科、眼科など、似たような内容が多くなります。そこへ、たまに自分でも知らない種類の爬虫類が来るんです。そういうのが楽しいので、幅を広げておきたいという気持ちもあります。
子どものころにウーパールーパーやカメを飼っていた経験が、そのまま今の診療につながっているようでした。
「猫ちゃんには、なるべくストレスを与えたくない」
——いろいろな動物を診ていると、待合室を分けるといった工夫もあると思うのですが、何かされていますか?
待合室は、設備の関係で今は分けられていないんです。そのかわり、診療の中身で工夫しています。たとえば犬は、怖がりな子がそれほど多くないので、検査もわりとさせてくれます。でも猫は臆病な子が多いですし、家の中で飼われていると外に出る機会もありません。病院に来ること自体が、かなりのストレスになるんですね。
ストレスがあると、血液検査の数値にも多少影響が出てしまいます。なので、そういう性格の子だと最初にご相談いただいたときは、抗不安薬を使ってみることもあります。最近は落ち着きをサポートする天然由来のたんぱく質が入ったおやつも販売されているんですね。
検査の妨げになるからというのはもちろんですが、やっぱりストレスを与えたくないので、猫ちゃんには特にそういったものをなるべく使っていけたらと考えています。

——初めて来る方には、電話とネット予約、LINEのどれがおすすめですか?
おすすめで言えば電話なんです。直接お話を聞けるのがいちばん早いですし、情報量も多いんです。ただ、電話だとどうしても出られなかったり、時間が取れなかったりすることもあります。ホームページにLINEのQRコードが載っているので、登録して「こういう症状で診てほしい」とご連絡いただいてもいいと思います。
情報が足りなければ、こちらから「こういうところは大丈夫ですか」と追加で伺いますし、気になる様子の写真や動画も、LINEなら送っていただけます。初めての場所に情報をたくさんいただけるのはすごく助かるので、LINEで最初のご連絡をいただくのもいいのかなと思います。
——初診の前でも、動画や写真を見ていただけるんですか?
送っていただく分には、見させていただきます。
「おやつを買いに来るだけでも、いいんです」
——ペットホテルは、入院のためのものですか?それとも、ふつうのホテルとして使えるんですか?
入院は、1階にICUを含めた設備があります。ペットホテルはそれとは別に、地下にご用意しています。動物病院のペットホテルは、入院用のステンレスのお部屋で預かるところも多いんですね。私の前の職場もそうでした。
ただ、この会社のもとになっているのは、千葉県八街市にある、犬と泊まれるリゾートホテルなんです。預かるならステンレスのお部屋ではなく、もう少しちゃんとした環境を用意しよう、ということで、広いフリースペースを設けて、お部屋もしっかりしたものにしています。
犬のお部屋はS・M・Lの3タイプです。猫は高さが必要なので、高さのあるお部屋にキャットタワーも入れています。なるべくストレスなくお預かりできるよう設計していますので、安心して預けていただけるかなと思っています。

——猫ちゃんも預けられるんですね。初めて来られる方は、どんなきっかけでいらっしゃることが多いですか?
生後6か月未満の子犬の子たちは、ワクチンで来られることが多いですね。同じくらい多いのがトリミングのご相談です。毛がボサボサになってきた、遊んで汚れるけれど、初めて飼うので家でシャンプーするのは怖い、といった内容です。
ワクチンを何回以上打っていればトリミングできますよ、とお伝えしたり、シャンプーはまだしっかりできなくても、爪が伸びすぎていれば爪切りだけでもできます。子犬や子猫は、ワクチンかトリミングなどのケアのご相談が、最初のきっかけとしていちばん多いと思います。
成犬で、引っ越してきて新しいかかりつけを探している方は、ワクチンか、急に出た症状で来られることが多いです。それと、入り口を入ってすぐのところに、おやつや歯みがきなどのケア用品を置いているので、おやつだけ買いに来ました、という方もいらっしゃるんですよ。
診療やトリミングでなくても、ふらっと中を覗きに来て、ホテルを見学するだけでもいいですし、気兼ねなく来ていただければと思います。
具合が悪いときに限らず、おやつを買うだけでも、ホテルを見学するだけでもいい。そう話す動物病院はあまり聞いたことがなく、印象に残りました。
「これからどうすればいいか、の提案までしっかりしたい」
——診療方針について、自由にお話しいただいてもいいですか?
個人的にずっと大切にしていることがあって。動物には種類ごとに、だいたいこれくらいという寿命があるんですね。犬は最近だと18歳から20歳くらいまで生きる子も多いですし、猫も同じくらいです。トカゲなら10年から15年、ハムスターなら2年から3年と、まちまちです。
ただ、ほぼすべての動物について、寿命を迎えるまで健康で健やかに過ごしてほしいと思っています。20歳まで一度も病院に連れてきたことがない猫ちゃんがいても、それはそれでいいと思うんですよ。健康で何も問題なく過ごしていた、ということだからです。
病院に来られる方は、何かしら不安に思って来ている方がほとんどです。動物の症状を早く取り除いてあげるのはもちろんですが、飼い主さんの不安もしっかり取り除いてあげないといけないと思っています。
治ったけれど再発するのかな、次はいつチェックに行けばいいんだろう、と思っていると、日常のふとした瞬間に不安がよみがえってしまうこともあると思うんです。
なので、もう来なくて大丈夫という段階になったら、次に来たほうがいいのか、こういう症状が出たらまた来てほしいのか、半年に1回や年に1回の健康診断をベースにするのか。これからどうしていけばいいか、の提案までしっかりしてあげたいと考えて診療しています。

——最近は、AIで症状を調べる飼い主さんも増えていますよね。知識がつくのはいいことですが、自己判断も増えているように思います。どう感じていますか?
個人的には、悪いことだとは思っていません。ネットで調べていたのがAIに変わっただけで、一つの補助ツールとして使うのはいいと思います。ただ、飼い主さんが目で見ている症状と、検査をしたり、獣医師が専門家の目で見たりしたときの症状は、必ずしも一致はしないと思うんですね。
毎日一緒に過ごしている飼い主さんが気づいたことは、すごく大事です。体温を測ったら高かった、口の中の粘膜が白っぽかった、といった家でも見られるポイントまでAIに入れていれば、精度は上がると思います。でも、おかしいと思ったときは慌ててしまって、なかなか細かいところまでは見られないのだと思います。
それに、AIには入院が必要かもしれないと書いてあったのに、診察ではお薬を出されて帰ってきた、となると、どっちを信じればいいんだろうと不安を煽る材料にもなりかねません。病院へ行くべきかどうかの判断材料として使っていただくのはいいと思いますが、どちらを信じるかで言えば、人間を信じてほしいです。
AIの答えを獣医師に見せていただくのもいいと思うんですよ。合っているところと違うところは、獣医師がきちんとお伝えできます。獣医師と飼い主さんでしっかりすり合わせをしたうえで、一つの判断材料としてAIを使う、というスタンスなら、私も賛成です。
AIの話でも、最後は「飼い主さんが迷わないこと」に戻ってきました。治療のあとの見通しまで伝えたいという診療方針と、同じところから出てくる考えのように感じました。
——最後に、初めて来られる方へ一言いただけますか?
病院なんて、使わないに越したことはないんです。毎年の健康診断や予防接種だけで来る、というのが理想的な使い方かなと思います。新しい子をお迎えして、これからの飼い方や予防の相談をしたいという方は、動物を連れずに話しに来るだけでも全然いいと思います。
トリミングでケアをしたり、遠出をするので数日ホテルに預けたりと、病院だからと敬遠せず、総合的なペットケアの施設として使っていただくほうが、飼い主さんにとっても動物にとってもいいのかなと思います。
何か心配なことがあれば、まず電話かLINEでご相談ください。特に問題がなければ、おやつを買いに来るくらいの気持ちで、気負わずに来ていただけたらと思います。
診療時間やアクセス、施設の詳細はドギーズアイランド動物病院 松陰神社前の公式サイトでご確認いただけます。
ドギーズアイランド動物病院 松陰神社前
| 所在地 | 〒154-0023 東京都世田谷区若林3-17-11 |
|---|---|
| アクセス | 東急世田谷線「松陰神社前」駅 徒歩1分 |
| 電話 | 03-6555-1680 |
| 院長 | 関口 裕也 |
| 施設 | 動物病院、トリミング、ペットホテル |
| 診療 | 総合診療、予防、健診、エキゾチックアニマル診療、手術 |
| 診療時間 | 月・木・金・土・日祝 9:00〜12:00/14:00〜18:00 火 9:00〜12:00/14:00〜16:00 |
| 休診日 | 水曜日 |
| ご予約 | 電話、ネット予約、LINE |
| 公式サイト | shoinjinnjyamae.doggys-petcare.jp |

