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聞き手を見ながらインタビューに答える豪徳寺なみき動物診療所の並木良輔院長
インタビュー動物病院
東京都世田谷区・豪徳寺

法学部から獣医師へ。
豪徳寺で約20年
豪徳寺なみき動物診療所

取材: 2026年7月16日 / 取材・文: 動物病院ナビ編集部

豪徳寺駅近くで2006年から診療を続ける、豪徳寺なみき動物診療所。犬や猫を中心に、ウサギやハムスターなども診療し、自院での対応が難しい場合には、その動物や診療分野に詳しい医療機関へつないでいます。

並木良輔院長に、獣医師へ進路を変えた経緯、豪徳寺で約20年診療を続けてきた実感、日々の診療で大切にしていることを伺いました。

回答は、意味を変えない範囲で重複や言いよどみを整理しています。

「大学3年生くらいの時に、獣医師の道へ変えました」

並
並木 良輔
豪徳寺なみき動物診療所 院長

——もともとは法学部にいたと伺いました。獣医師へ進路を変えたきっかけは何だったのでしょうか。

高校生の時って、進路なんかまだよく分からないですよね。文系へ進んで、どんな仕事があるのか探して、当時は弁護士になろうと思っていました。

でも、学んでみると、裁判は単純にいい人と悪い人が戦うわけではなくて、困っている人同士が争うこともある。これは自分には合わないなと思いました。

もともと動物は好きでした。どちらかというと野生動物が好きで、子どもの頃は動物番組を見ながら、チーターは何を食べるのか、といったことを覚えていました。大学3年生くらいの時に、獣医師の道へ変えました。

——2006年に豪徳寺で開院されました。約20年を振り返って、どのように感じますか。

僕は2000年に卒業して、その6年後くらいですね。2006年の春だったと思います。

20年か。結構、あっという間でしたね。周りには上の先生も多いので、そういう意味ではまだ若いつもりです。普段は20周年だと、あまり意識していないんです。

「目の前に診られる子が来たなら、まず診たい」

——犬や猫以外の動物にも対応しているのは、なぜですか。

基本は犬と猫ですけど、ウサギやハムスターなども診ます。鳥は鳥の先生がいるので、僕が大げさに『診られます』とは言いません。

20年くらい前は、教科書に載っていないことも普通にありました。見たことがなくても、それまでの経験を動かして、何とか診るしかないという時代だったんです。今は、根拠がなく、習っていないことには手をつけないという考え方もあります。それはとても正しいと思います。

僕は、一次診療で目の前に診られる子が来たなら、まず診たい。もちろん、自分では難しいと思ったら、分かる先生を紹介します。

——日々の診療で、特に大切にしていることは何ですか。

基本的に飼い主さんと話しながら、『この人が何を期待しているのか』を考えています。自分のやりたい診療をするというより、何をしてほしいのか、今日はどんな話を聞きたいのか、その真意を探る。それが一番大事だと思っています。

一次診療なので、下痢をしたとか、『なんとなく元気がない』という相談も多いです。そういう時に、まず話を聞いておきたいのか、『大丈夫だよ』と言ってほしいのか、それとも検査をしてほしいのか。どこからどこまでを期待して来ているのか、探りながら診ています。

もちろん、本当に検査をしたほうがいい時はこちらから伝えます。ただ、必要以上に心配をかけるようなことは言いたくない。『こういうことを期待しているんじゃないか』と考えて、それが合っていた時は、少しうれしいですよね。日頃の信頼関係もあると思います。

飼い主さんとは、「一緒に納得する」関係でいたい

——ほかの医療機関を紹介する時は、どのように考えていますか。

夜にずっと見ておく必要があるなら、大学病院より救急病院のほうが手厚いこともあります。逆に、診断のために別の視点や考え方が必要なら、大学へ相談する。

それぞれ得意なことが違うので、どこへお願いするのがその子にとっていいのかを考えます。自分のところですべて抱えるのではなく、必要なら分かる先生につなぐということです。

診療で大切にしていることを話す中で、並木院長は飼い主さんとの距離感について、こう話しました。

獣医師として守るラインは、もちろん大事です。でも、それだけだと一線を引いているみたいで、飼い主さんと近い関係にはなれない。

少し飼い主さん側に入って、『一緒に納得しよう』というタイプになっているのかなと思います。

📝 取材を終えて

豪徳寺なみき動物診療所は、犬や猫を中心に、ウサギやハムスターなどの相談も受ける町の一次診療の動物病院です。自院での対応が難しい場合には、必要な診療に応じて救急病院、大学病院、詳しい先生へつないでいます。

並木院長が診療で大切にしているのは、飼い主さんとの会話から「何を期待して来院したのか」を探ることです。まず相談を受け止め、その子と飼い主さんが一緒に納得できる選択肢を考える。今回の取材からは、豪徳寺で約20年続く同院の基本姿勢が伝わってきました。

豪徳寺なみき動物診療所 基本情報

所在地東京都世田谷区豪徳寺1-50-15
診療対象犬・猫・ウサギ・ハムスター・モルモット・フェレット・リス
電話03-3706-7012
公式サイト豪徳寺なみき動物診療所

病院情報は2026年8月13日に公式サイトで確認しました。診療対象や受診方法は、受診前に最新情報をご確認ください。本記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、個別の診断・治療の代替ではありません。