取材のご相談(病院の方へ)
早稲田動物医療センターの入口に立つ門岡友子院長
インタビュー動物病院
新宿区・早稲田の動物病院

皮膚の悩みも、日頃の小さな疑問も。Animal Clinic Liko 早稲田動物医療センターに聞く、飼い主さんと進める診療

取材: 2026年9月6日 / 取材・文: 動物病院ナビ編集部

皮膚の薬を使うと落ち着くのに、やめるとまた症状が出る。この先も同じ治療を続けるのか、何から確かめればよいのか。Animal Clinic Liko 早稲田動物医療センターには、そんな見通しを相談したい飼い主さんが訪れるといいます。 同院は、1955年に開業した木村動物病院を引き継いで開院しました。行うのは、犬と猫の一般診療と、皮膚科専門診療です。皮膚の悩みをきっかけに通い始め、その後は日頃のかかりつけにする方もいるとのこと。院長に、皮膚科に取り組むようになった経緯から、治療の進め方、初めて受診するときの相談方法まで伺いました。

木村動物病院を引き継いで、早稲田の大通り沿いに

門岡 友子
Animal Clinic Liko 早稲田動物医療センター 院長
獣医師(獣医皮膚科学会認定医、動物麻酔基礎認定医)。麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。日本獣医皮膚科学会、日本獣医麻酔外科学会所属(公式サイト)。

早稲田動物医療センターは、早稲田駅の反対側にあった木村動物病院を引き継ぐ形で開院しました。整形外科を専門とする病院と、一般診療を行う病院。二つに分けるにあたり、院長を任されたのが門岡先生です。

——早稲田のこの場所に開院された経緯を教えてください。

もともとうちの病院は木村動物病院といって、早稲田駅の反対側ぐらいの馬場下町にありました。そこに勤務医で入ったんです。それが4、5年前。そこでいろいろ学びながらやっていく上で、その先生は整形外科の専門の先生で、私の方は一般診療もやりたいということで、それを二つに分けて、新しい病院を作ろうかというところで院長に抜擢していただきました。

うちの病院は女性スタッフも多かったりするので、今後はみんなで作っていってほしいというのもあって。建物自体は木村動物病院の院長が建てて、立地なども選んでという感じですけれど、なるべく大通り沿いでいろんな人の目につくようにというところと、みんなが来やすいような清潔感のある病院を、ということでこういった病院を作って。箱は作ったから、中はみんなで頑張って作ってね、という感じでした。

私も、もう一つの動物外科診療室 東京の方には、昼の手術のときなどに麻酔で移動したりしていて、スタッフもどちらも一緒なんです。ほぼ二病院というか、分院と本院、どっちが本院ということはないんですけど、連携してやっているような形になります。

門岡友子院長
Animal Clinic Liko 早稲田動物医療センター 院長・門岡友子先生(取材時の動画から)

目の前の動物を助けたい。その中で出会った皮膚科

獣医師を目指したのは、高校生のときに進路を考えたことがきっかけでした。部活動に打ち込む中でも、動物に関わる仕事をしたいという気持ちが残っていたそうです。

動物は小さい時からずっと好きで、飼育員をやったりしていて、なんとなく動物に関わる仕事がやりたいという気持ちはずっとありました。高校の時に、次は進路をどうしようかな、大学選びもどうしようかなという時に、やっぱり動物に関わる仕事がしたいという気持ちが、そこまで残っていました。その時に、動物のことも知れるし、なおかつ助けてあげられる獣医さんってすごいなと思って、そこから目指すようになりました。

——皮膚科を得意分野にされたのは、どのようなきっかけだったのでしょうか。

最初に勤めた病院で、先輩が辞めることになって、皮膚科を私に任せたいと言われたんですよ。全然その時は何も知らないし、興味もなかったんですけど、やるしかない状態になって。いろいろ勉強し始めた時に、研修医を募集しているところに入らせてもらって、教えてもらいながら研修をした、という感じですね。

最初から皮膚科を選んでいたわけではなく、診療を引き継いだことが学びの出発点でした。現在は、一般診療を行いながら、皮膚科を自身の強みとして打ち出しています。

——地域のかかりつけとしての診療と、皮膚科の診療。皮膚科には、どのような経緯で来られる方が多いのでしょうか。

皮膚科専門診療のホームページを調べて来てくれる方もいますし、普段来ていらっしゃる方で、皮膚科もというので継続で診ていたりします。お散歩仲間さんから、ここは皮膚科をやっていると聞いて来ました、という方も来てくれたりしています。

ベースは、目の前の子を助けてあげたいというところにあるので、そのためにできることは、ということでやっているんです。その中でも皮膚科は、飼い主さんと一緒に治していくという側面がすごくあります。私も人と話すのが好きですし、自分も好きな、得意な分野として強みとして出している部分があります。

早稲田動物医療センターの手術室
手術室

診断と、この先の見通しを一緒に考える

皮膚科を訪れるきっかけは、症状そのものに限りません。病名を聞いた後、治療について考えたいことが出てきたという相談もあるそうです。セカンドオピニオン(他の獣医師にも意見を聞くこと)の相談についても伺いました。

——皮膚科では、どのような悩みを持つ方が相談に来られますか。

患者さんが自分で、やっぱり皮膚科に診てもらおうと来てくれることが多いです。そういう方を診ていると、アトピーと言われたけど、それって一生治らないものなのかとか、この薬はずっと一生飲まなきゃいけないのかとか、そういうことでセカンドオピニオンに来る方もいらっしゃいます。

あとは、診断がされていなくて、わからないけれど、この薬を飲むと治るんだけど、やめるとまたなってしまう、繰り返すと言って来る方もいます。そもそもの診断と、これから先の見通しをある程度お伝えして、今はこの段階だから、こういうことが必要で、まずこうしましょうね、という感じで一緒に進めていくお話をしています。

今どの段階にいるのかを共有し、最初に取り組むことを相談する。その積み重ねを、同院では皮膚科の診療で大切にしています。

——初めて皮膚科を受診するときは、どのような問診がありますか。

問診票はうちで用意していて、皮膚科のホームページから入っていただいて、初診問診票というものをご記入いただきます。

PDFであるので、印刷して記入していただけます。初診予約も、皮膚科に関してだけ、ネットからできるようにしています。

皮膚科の問診票と予約の案内は、同院の公式サイトからリンクされている皮膚科専門診療のページで確認できます。一般診療とは予約方法が異なりますので、相談したい内容に合わせてご確認ください。

また、皮膚科についてお話を伺う中で、院長が挙げたのは、体全体が健やかであることでした。皮膚に表れている変化をどう捉えるかには、一般診療にも取り組む姿勢がつながっています。

ベースはやっぱり、健やかにというところが一番だと思うんですね。肌に最終的に出てくるので、内臓が悪くても肌が悪く見えたりするんです。単純にアレルギー以外でも。なので、結局は全部診られないといけないなというのは、皮膚を勉強しながら思っているところです。

早稲田動物医療センターの診察室
診察室。写真提供元: Animal Clinic Liko 早稲田動物医療センター公式サイト

健康状態の相談から、待ち時間の過ごし方まで

一般診療には近隣に暮らす飼い主さんが訪れます。引っ越しをきっかけに、動物の健康状態を診てもらいたいと来院する方もいるそうです。

——この地域に引っ越してきた方は、どんなきっかけで来られるのでしょうか。

本当に、引っ越してきましたという方もたくさん来てくださるんですね。一度ちょっと健康状態を診てほしいという方が、メインというか、一番多い気はしますね。

——診察以外のサービスや、院内の特徴について教えてください。

建物は縦に作っているような造りなので、診察の待ち時間などに、上でお待ちいただくこともあります。獣医師が多いわけではないので、お待たせする時間もできてしまう。そういったところも含めて、上で待っていただいたりしています。

早稲田動物医療センターの屋上
屋上。待合としても使われています

トリミングとホテルも実施しています。皮膚科もあるので、トリマー兼看護師がやっていますけれども、皮膚病の薬浴で通っていただいている方もいます。

待つ場所には、屋上や個室の待合スペースもあります。ほかの動物と同じ場所で待つことが苦手な場合の対応についても、お話がありました。

個室の待合も作っているので、猫ちゃんや、ワンちゃんが来た時に苦手な子などには、そういったところでお待ちいただいたりしています。基本は予約制にしていますので、なるべくそういう時間なども、ご相談いただければずらしたりという対応をしています。

早稲田動物医療センターの待合スペース
待合スペース。写真提供元: 同院公式サイト

小さな疑問も相談できる病院を目指して

予約方法を伺うと、一般診療は電話が中心とのことでした。症状や急いで受診すべきかを聞き取ることと、実際に診察して状態を確かめることを区別しています。

——初めて予約をするときは、電話での連絡がよいのでしょうか。

皮膚科に関してはオンライン予約を取っているんですけど、基本は症状と緊急性が一番です。そういったところも含めて、電話でお願いしています。

門岡友子院長

大丈夫ですかね、という形でお電話をくださる方もいます。大丈夫かどうかというのは、実際に診ないとわからない部分があります。緊急性がある場合は、もうすぐ来てくださいとなりますし、当日の予約も可能です。

——ネットやAIで調べてから電話をくださる方に、その場で「大丈夫」と答えることもありますか。

診てみないとわからない、とお答えすることが多いですけれど、緊急性が高いのかどうかは、ご相談いただければこちらからお話ができます。

——次に通うときの予約は、どうすればよいですか。

基本は電話ですけど、診察時に次の診察をもう予約してしまう方が多いですね。

——最後に、初めて来られる飼い主さんへ一言お願いします。

うちは結構アットホームというか、なるべく患者さんとの距離を近く、安心感があって、何でも相談できるような病院を目指しています。本当にちょっとした疑問でも、何でもいいので、何かあったらお気軽に、単純に見に来てもらうぐらいの感じでもいいと思うので、いらしていただけたらなと思っています。

門岡友子院長

院内のデザインも院長が選び、清潔感や待ちやすさを意識したそうです。皮膚の治療の見通しを相談したいときも、引っ越し先で日頃の健康状態を診てもらいたいときも。まず相談できる場所でありたいという考えが、診療のお話と待合のつくりの両方に表れていました。

Animal Clinic Liko 早稲田動物医療センター

所在地東京都新宿区早稲田町77-24 Teto早稲田1F
電話03-3203-0011
診療対象犬・猫
予約一般診療は電話、皮膚科専門診療はWeb予約に対応
公式サイトAnimal Clinic Liko 早稲田動物医療センター/Instagram

診療時間や休診日、受診時の案内は、公式サイトでご確認いただけます。