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受診の目安

猫が何度もトイレに行く — 「おしっこが出ていない」なら緊急です

2026-07-06 更新 / どうぶつ病院ナビ編集部

さっきトイレに行ったはずなのに、また入っている。落ち着きなくトイレを出たり入ったりしている——猫のトイレの異変は、飼い主さんが「膀胱炎かな?少し様子を見ようかな」と迷いやすい症状です。しかし、この症状には絶対に見逃してはいけない分かれ道があります。それは「おしっこが少しでも出ているか、まったく出ていないか」です。この記事では、その見分け方と受診の目安を整理します。

🚨 「おしっこが出ていない」なら、夜間でもすぐ病院へ連絡を
  • 何度もトイレに行くのに、尿がまったく出ていない・数滴しか出ない
  • トイレで力んでいるのに何も出ず、鳴く・うずくまるなど苦しそうにしている
  • 尿に血が混じっている、色がいつもと明らかに違う
  • トイレの異変に加えて嘔吐する・ぐったりしている・食欲がない
  • お腹(下腹部)を触ると硬い・嫌がる・痛がる

特にオス猫で尿がまったく出ていない場合、尿道が詰まる尿道閉塞の可能性があります。尿が出せない状態が続くと体に毒素がたまり、命に関わることがあるため、「朝まで様子を見よう」ではなく一刻も早く動物病院に連絡してください。夜間であれば夜間救急への受診を検討する状況です。

🟢 様子見を検討してよいことが多いケース
  • トイレの回数は増えたが、毎回しっかり尿が出ていることが確認できる
  • トイレの砂やトイレ本体を変えた直後など、環境の変化で説明がつく
  • 食欲・元気・飲水がいつもどおりで、苦しがる様子がない

ただし「様子見してよい」は「放っておいてよい」ではありません。頻尿は膀胱や尿路の不調のサインであることが多く、尿が出ていても数日続くようなら早めに受診してください。

なぜ「出ているか・出ていないか」が分かれ道なのか

猫が何度もトイレに行く背景には、膀胱の炎症や尿路の結晶・結石、ストレスなどさまざまな可能性があります。尿が出ている頻尿もつらい症状であり受診が必要ですが、緊急度がまったく変わるのは尿が出せなくなったときです。体は尿として老廃物を外に出しているため、それができない状態が続くと全身に影響が及びます。特に尿道が細いオス猫は詰まりやすいとされます。家庭で「膀胱炎だろう」「結石だろう」と原因を判断することはできませんし、する必要もありません。「出ていない」と気づいた時点で受診の理由としては十分です。

「出ているかどうか」を確認する方法

意外と難しいのがこの確認です。システムトイレなら尿で固まった砂の量やシートの濡れ具合を、複数の猫がいる家庭では「どの子の尿か」を分けて考える必要があります。確認のポイントは次の3つです。

1. トイレの後の砂・シートを見る

トイレに入った後、固まった砂の塊やシートの濡れがあるか。塊が普段より極端に小さい・ないという情報はそのまま獣医師に伝えられます。

2. トイレ中の様子を動画に撮る

力み方や姿勢、鳴き声は言葉で説明しにくいため、可能ならスマホで動画を撮っておくと診察の助けになります。

3. いつから・何回くらいかをメモする

「昨夜から10回以上トイレに入っている」「最後に尿が出たのを確認できたのは今朝」といった時間の情報が、緊急度の判断材料になります。

迷ったら、まず電話で「出ていないかもしれない」と伝える

判断がつかないときは、かかりつけの動物病院に電話で「トイレに何度も行くが、尿が出ていないかもしれない」と伝えてください。この一言があるだけで、病院側も優先度を上げて対応を判断できます。嘔吐を伴う場合はその旨も必ず添えてください(猫が吐いたときの受診目安はこちら)。夜間や休日にかかりつけが閉まっている場合に備えて、地域の夜間救急の連絡先を普段から控えておくと、いざというとき迷わず動けます(夜間・休日の急病への備え方はこちら)。

📝 この記事のまとめ
  • 分かれ道は「尿が出ているか・出ていないか」。出ていないなら夜間でもすぐ病院へ連絡
  • 特にオス猫の「出ない」は尿道閉塞の可能性があり、命に関わりうる緊急事態として扱う
  • 砂の塊・トイレ中の動画・時間のメモを添えて電話すると、病院側が緊急度を判断しやすい
本記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、個別の診断・治療の代替ではありません。症状の判断は動物の状態によって異なります。心配な場合は、必ずかかりつけの動物病院・獣医師にご相談ください。
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